45年経った団地

1年前、外壁の大規模修繕工事が行われた

 

私の母は、分譲団地に新築の時から45年間住んでいます。

入居当時、私は中学生で新婚夫婦やたくさんの子どもたちが生活をしていました。現在、居住者の多くは子どもが巣立ったあとの老夫婦や、一人暮らしをしている高齢者です。

母も45年生活したマイホームには愛着があり、家族のようなご近所との付き合いもあり、別の場所に移り住むなど頭の片隅にもないようです。

この状況から、一つの建物を分譲し、多くの人で区分所有している状態が、元来無理があるように私には思えてなりません。

建物の散り時をどう見極めたらいいのか。その時どうしたらよいのか。できる限りの延命をするのか。
しかも愛着や様々な意見をもった居住者と調整を図っていかなければいけません。

個人的には、あえて分譲するのであれば、建物の散り時を建設した時に決めておく。そこまでの延命とし、そこまで頑張ってくれればよい。年数にすると、平均寿命から成人年齢を引いた年数、かと勝手に思っています。

購入者はその時どうするかを考えておく必要があり、販売者もその手伝いをするのは必然と思います。購入者が最後の居住者かは分からないので、その継承は人として必要です。

そんな事を考えながら、母の言うことをぼんやりと聞き、相槌を打っています。(雅)

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