親しんだ店の突然の倒産

私は、昨年、知名度が急上昇した静岡県伊東市の出身です。伊東市民にとって昨年一番のニュースは、話題の市長選ではなく、創業80年を目の前にした老舗のお弁当屋さん「祇園(ぎおん)」が倒産したことでした。地元でも突然のことで、閉店の数日前に本店にお知らせが貼りだされましたが、それを見た人さえもごくわずかだったと聞きました。

伊東市民にとって、まさしくソウルフード。幼稚園の運動会に応援に来た家族と一緒に食べた昼ごはんは「祇園」の海苔巻きいなり寿司。火葬場で火葬を待つ間も、配られる「祇園」のいなり寿司を食べながら故人の思い出を語り合う。人生のイベントになくてはならない店でした。長年、伊東駅の駅弁を担ってきたのも「祇園」です。安くておいしい駅弁として、その知名度と人気はむしろ高まっていた時期の突然の倒産。原材料の急激な高騰に、経営が追い付かなかったと聞きました。昨年2025年9月のことです。

今も伊東駅の構内に残る「祇園」の看板の前をやりきれない思いで通り過ぎます。
コメ不足、コメの高騰、終わりの見えない物価上昇、そして戦争を続ける大国アメリカ、ロシア。
私たちの大切なものを、大切な暮らしを守るために、もっと声をあげなければならないと思うのです。  (村)

名物“いなり寿し”消える 創業79年の駅弁老舗「祇園」が廃業 地元や観光客に衝撃

2025年9月末で事業停止した「駅弁の祇園」 伊東で79年の歴史『ツギノジダイ』

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