小田急百貨店閉店-変わる新宿西口

大階段のまわりで閉店を見守る人びと

10月2日、小田急百貨店新宿店は本館での55年間の営業を終了した。
閉店時刻の20時30分、小田急百貨店のシンボルである、駅コンコースから2階の百貨店入口をつなぐ大階段のまわりには多くの人が集まっていた。「セレモニーはありません」というアナウンスが何度も流れ、それでも帰っていく人はわずかで、時折起こる「ありがとう!」のコールと拍手。

ファサードに灯された、感謝を伝えるイルミネーション

多くの人に愛されてきた小田急百貨店の魅力の一つに、建築家坂倉順三氏の設計による建物があったことは間違いない。4つの鉄道路線(建設当時)、百貨店、超高層ビル街へと交差する人びとの多様な移動を可能にした、コンコースから西口ロータリーへ続く立体的な構成は見事で、通りがかると気持ちが浮き立った。金属パネルが連なる表情豊かで軽快なファサード、洗練された細部のデザイン、曲線が美しいラメラ構造の床梁。一つ一つが惜しまれる。

小田急百貨店は隣の小田急ハルクへ移転し営業を続ける。でもこの建物の中で営業を続けてほしかった。この再開発により、小田急百貨店本館とともに、人びとに親しまれてきた新宿駅西口の景観が失われる。形あるものはやがて失われていく。しかし地域を代表する景観を変えるのに55年は短かすぎるのではないですか? (村)

存在感のあるラメラ構造の床梁

12階から見下ろした西口ロータリー

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働き方の変化と建物

コロナによって働き方が大きく変わり、ホームワークが拡大していることをよく耳にします。将来コロナが終息しても、働き方が元にもどることはないだろうと感じています。

出勤しない社員が多くなるので、建物自体がだぶついていき、建物の縮小、移転が多くなっていくのは至って自然な流れです。会社が移転する場合、より都心に向かうのだろうなと予感しています。都心に集中していくが人は少ない。また、家にいる時間が増えるので、おのずと家庭の負担は増える。
ただ、会社に出勤して仕事を頑張っている人もいます。

このような中で、器を含めた長期的なバランスの取り方が、重要と思っています。(熊)

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子どもの空間・地域の空間

2019年春に完成した駒岡保育園(横浜市)には1年2年点検や年末のご挨拶等で完成後も訪問する機会があります。
設計時には想定していなかった使われ方を発見することがあり、勉強にもなり次に活かそうと思います。

子どもたちは狭くて天井の低い空間が大好きです。

階段下の絵本コーナーは設計で提案したものですが、部屋の隅っこの窪みはごっこ遊びのおもちゃ置き場に、オープンな物置として設定した場所は子どもたちの恒常的な遊び場にしたと園長先生から聞きました。

 

 

 

 

 

昨年末にうかがった時は、アプローチがクリスマスツリーなどで飾られていました。
近所の方が次々と植物のプランターを置いて飾ってくださったとのこと。
改築を経て、保育園と地域との距離が近くなったことを感じました。
今度うかがう時も使われ方が変化しているでしょうか。楽しみです。(高)

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京都・祇園祭山鉾の美しさと蒸し暑さ

所用があり7月16日から1泊で数十年ぶりに京都に行く機会があった。
所用は1日目の午後と2日目の午前中だったため、空き時間に京都観光をした。

16日は早起きをして8時過ぎに京都駅に着き、金閣寺と下鴨神社をめぐった。夜は祇園祭りの山鉾や駒形提灯が気分を盛り上げてくれた。

水面に写る金閣寺

水面に写る金閣寺

下鴨神社の顔出しパネル

下鴨神社の顔出しパネル

祇園祭の駒形提灯

祇園祭の駒形提灯

 

 

 

 

 

 

 

所用が終わった2日目の午後は、銀閣寺をめぐって庭の美しさに感動した。祭りや賑わいもいいが静かな京都も好きで、最後にお気に入りの哲学の道を散策し、お土産屋さんに色々と教わりながら、京都を堪能した。

今夏の東京は梅雨があっという間に明け、6月下旬から非常に暑い日が続いている。京都在住の方には申し訳ないが、私の感覚では京都は東京より蒸し暑さがすごかった。汗だらだらで観光していた。次に京都に行く機会があれば、紅葉の季節にしようと思う。(古)

庭、特にコケが美しい銀閣寺

庭、特にコケが美しい銀閣寺

お気に入りの哲学の道

お気に入りの哲学の道

 

 

 

 

 

(2022年7月16・17日撮影)

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虫の季節

今年もまた虫の季節になりました。

外部でもハチや蚊など被害を受ける場合がありますが、なんといっても家の内部に侵入してくる虫との対決には悩まされます。
駆除する・寄せ付けない、いわゆる害虫対策製品もここ数年かなりの種類・品数が出てきていますが、種類が多く効果もよく分からない中なにを選んでよいか迷います。
LED照明も、虫を寄せつけ難い効果があるようです。

虫対策では、庭木・草花の手入れも重要ですが、この季節はそこまで手を入れるのさえ億劫になってきます。
何年経っても慣れないのですが、何かよい方法・思考はないものでしょうか。 (吉)

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竹小舞をあむ

5月の連休に、友人の金田正夫さん設計の住宅でおこなわれたワークショップに参加しました。

土塗り壁の下地となる竹小舞。当日は70代から小学生まで多くの人が参加。みんな無口にひたすらに竹を編んでいきます。

かつては地域の人が集まってこんな風に家を作ったんだろうなあ。身近な材料と誰でもできる単純な作業。手間をかけ時間をかけ家が出来上がっていくことがとても気持ちいい。

次に控えた「土塗り壁」のワークショップも楽しみです。(村)

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マスク生活

新型コロナウィルスは、変異をしながらいまだ衰えることなく猛威を振るい、マスク生活がすっかり定着しています。

最近気づいたことがあるのですが、マスク下の顔を勝手に想像している自分がいることです。
想像しているというか、今までの経験で「こんな目をした人はこの鼻と口」とモンタージュのように組み合わせているような気がします。これが、ことごとく実際と違っているので笑ってしまいます。

コロナ前、マスクは私にとって無縁のものでしたが、マスクを忘れて外出しようものなら、口を押えながら、自宅に戻ったり、薬局に駆け込んだりで、服を着ないで外出したくらいの感じです。ただ最近は、忘れることもなくなりました。

今後、自分がいつマスクを外すのか、客観的に見ていきたいと思っています。
ただ、モンタージュもおもしろいのですが。(熊)

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高層ビルに囲まれた桜

代々木にある事務所に通うようになり15回目の桜の季節を迎えました。
新宿駅からの通勤路にある桜はいつも見事です。
背景の高層ビルは代ゼミタワーで、公開通路があり毎日利用しています。
ちなみに桜は隣地マンションのもの。

事務所の周りは3階建て程度の住宅やマンションが多い地域です。
15年前には高層ビルは新宿マインズタワー、JRビルや小田急サザンタワー、NTTドコモタワービルでした。
その後、代ゼミタワー(26F、134m)、M.Yamamoタワービル(27F、97.35m)、JR南新宿ビル(18F、94.5m)と超高層ビルが次々建ち、昨年からJR東京総合病院の建替え工事も始まりました。

超高層ビルのほとんどは総合設計制度を用い、公開空地を設ける代わりに容積率を確保し、より高いビルにしています。
事務所のある地域はビルに囲まれているようになってきました。

同じ渋谷区にある神宮外苑(港区、新宿区にまたがる)ではオリンピックを契機に神宮球場や秩父宮ラグビー場等の建替え計画が作られ、2月には東京都計画審議会を通過しました。
計画を見ると高さ180~190mの事務所棟、55mのラグビー場など建物の超高層化が目立ちます。

銀杏並木から絵画館前に広がる空間は、豊かな緑とともに水平な広がりを持ち空が大きく見えるからこそ魅力があるのではないでしょうか。
「銀杏並木を残して」と署名運動も始まっており、注視したいと思っています。 (高)

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2月点描-北京オリンピック・「豆まき」中止・大雪・ヨウコウザクラ満開

ビルをバックにヨウコウザクラが満開に
2022年2月25日撮影

「beijing2020冬季オリンピック」がコロナ禍の中で開催された。
日本の選手をはじめ各国の選手の素晴らしく、かっこよく競技を演じる姿に感動した。私だけかもしれないが、競技の後、やり切った選手たちの笑顔やハグしあっている姿、また感動の涙がマスク姿によって半減して伝わるような感じがして残念だった。コロナが収束に向かい、マスクなしの生活が普通になってほしいと願う。

二十四節気「立春」は暦上はきたが、その前日の「節分」(雑節という)の「豆まき」が近所の神社では毎年恒例で行われていた。
新型コロナウイルスの新型株が猛威を振るい、今年も中止になった。

また、今月は例年になく、寒波がひどく、北海道や日本海側を中心に記録するほどの大雪になっている。
私が住む東京都心部でも今月だけで2回は降雪した。春はまだまだ先なのかと思われていたが、事務所近くにある二本の木がピンク色に彩られ満開に咲いているのを見つけた。春はそこまで来ているんだなぁ~と思い、ホッとしている。(古)

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今年もよろしくお願いします

新型コロナ感染も3年目に入りました。
注意しながら仕事をしていますが、お正月からの感染者数の増加には驚きです。
会いにくい状況がしばらく続きますが、明けない夜はないことを信じて、今年もよろしくお願いいたします。

写真は自宅近くのお正月の深大寺(調布市)です。
写真を撮る時はプライバシーに気をつけていますが、画面に見えるのはマスクを付けた人たち。あの時はマスク生活だったね、と笑い話にできる日が早く来ますように。

深大寺は冬のだるま市が有名。
寒い日に暖かい蕎麦や甘酒がごちそうです。
今年は3月3日4日開催です。 (高)

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